リモートワークがずっと続くとメンタルがやられる理由

コロナの影響でリモートワークが普及し、これまでの働き方と大きく変わってきましたね。

家にいながらにして仕事ができる、なんて一昔前では考えられなかったことです。

仕事とプライベートの境界線が曖昧になるデメリットはあるものの、満員電車に乗る必要がなく、通勤時間を有効活用できる点においては本当に最高です。

本当にいい時代になったと感じます。

とはいえ、仕事が「リモートワークだけ」になってしまうと、

「色々と失われるものがあるのでは?」

とも考えています。

今回の記事は、そんなリモートワークの弊害について独断と偏見で書いてみたいと思います。

弊害①:リモートワークは必要最小限のコミュニケーションしか生まれない

結論から言うと、リモートワークは社内のコミュニケーションを最小化します。

オフラインでは存在した

  • 喫煙所スペースでの雑談
  • ランチのおしゃべり
  • 休憩室のリラックスした打ち合わせ
  • 帰り道や駅のホームでの雑談

などが一切なくなります。

仕事以外のコミュニケーションが一切なくなるということですね。

この記事を見ている人の99%はすでになんらかの用途でZoomを利用したことがあると思います。

もうお気づきかもしれませんが、Zoomって目的が無ければ利用しませんし、誰かが上手くファシリテートしてくれない限りは雑談が生まれないと思いませんか?

何が言いたいのかというと、仕事以外の部分で良くも悪くもコミュニケーションの余白がないので、職場の人間関係がより一層ドライになる、ということです。

「会社は仕事をする場所だから、それが理想なのでは?」

「無駄なコミュニケーションコストが減っていいことなのでは?」

という意見もあるかもしれませんが、個人的にはこの「一見無駄に見えるコミュニケーション」こそが大切だと思っていて、そういった無駄に見えた会話があるからこそ、コミュニケーションは円滑になると思っています。

社内で仕事だけの話をするのも確かに大切ですが、色んな雑談や会話のキャッチボールがあるからこそ、相手のことをより深く理解ができ、一緒に仕事を頑張ろうと思えたり信頼感が生まれたりするわけです。

僕たちは機械ではなく、感情を持った人間です。

仕事以外のコミュニケーションがなくなると、まるで機械同士がコミュニケーションを取っている感覚に陥ります。

〇〇さんという人間とコミュニケーションを取っている、というよりもボットと会話している、みたいな。

チャットで「了解です」という返事に温度を感じなくなるんですよね。

これが続くと、どこかのタイミングでメンタルがやられて、仕事に対して意欲を失う日が必ずやってきます。

個人的にはそういう職場は避けたいところ。

めちゃくちゃウェットな話かもしれませんが、社内のコミュニケーションには余白が必要だと僕は信じています。

リモートワークもたまにあるけど、オフライン出社もちゃんと存在する会社が理想です。

弊害②:リモートワークは孤独感が増して辛い

あと、リモートワークを続けていると世間から隔離されたような感覚になり、孤独感が増します。

ズームやチャットでコミュニケーションをしているといっても、結局パソコンの画面上で起こっていることなので、心が満たされないんですよね。

気づいたら一日チャットやメールだけでコミュニケーションが完結して、リアルの世界で誰とも話していない、なんてこともありませんか?(出社してても、たまにそういう日もあります。)

しかも家でリモートワークしていたら、余計に孤独。

仕事のコミュニケーションばかりの中、

半径20m以内の世界で一日何してたんだ?

状態です。

僕もたまにそんな一日を過ごすときがあるのですが、一週間続いたら確実にメンタルを病む自信があります。

人と会ったり、話をしたりする時間って本当に大切ですし、出社する時間も案外いい気分転換なのです。

極度なコミュ障の人や人間嫌いの人であれば、リモートワークの環境こそ大歓迎なのかもしれません。

ですが、こういった仕事環境が長期的に続いた際、なんらかの形で自身のメンタルやコミュニケーションに悪影響を及ぼしそうです。

人間、孤独って本当に辛いですから…。

まとめ

リモートワークが普及しましたが、結局出社に戻し、定期的な出社を義務付ける会社も増えてきています。

そもそも、今みたいにリモートワークが普及する前の時代もスカイプなどを使って遠隔でコミュニケーションを取れるツールは存在していたわけで。

それでもリモートワークが普及せず、国内・海外出張がバンバン行われていたということは、結局は

対面を超えるコミュニケーションは存在しない

という答えが出ているということだと思います。

雑談や仕事以外の会話って、無駄なコミュニケーションと思われていたかもしれません。

ですが、実際にそれらが排除された環境に身を置いてみると、

「実はこのコミュニケーションも案外大事だったのでは?」

と気付きませんか?

改めて、人間って合理的な生き物ではないよな~って思いますね。

あなたはリモートワーク派ですか?

それとも、出社派ですか?

僕は両方が実現できるハイブリットが理想です。

これからの転職活動において、リモートワークと出社の割合についても、自身の性格や仕事に対して重視するポイントをしっかり考慮しておくといいでしょう。

記事の執筆者

MASA

関西のとある田舎出身。新卒で入社した証券会社を半年で辞めてカナダ留学へ。帰国後は都内の外資系金融会社のミドル・バックオフィス担当。ハードに働く日々を過ごす。その後、憧れだった外資系銀行に転職。海外勤務を経験。退職後は地元で起業。途中、英系の外資系金融会社のプロジェクトに参画し、完全アウェーの職場で日々奮闘。帰国後、田舎の可能性を探求しながら日々泥臭く生きています。

MASAさんのHPはこちら
イナカノマサ(英語、キャリア、ライフスタイルについて発信しています)

タイトルとURLをコピーしました