日本企業とどれくらい違うの?外資系・グローバル企業における退職について

外資系・グローバル企業で退職する場合、日系企業のケースと比べて何が違うのでしょう。日本的な感覚ではあまりうまく行かない場面も出てくるかもしれません。筆者は以前アメリカで働いて、帰国してからは多国籍な職場環境で長年働いております。その経験から少しお話しようと思います。参考になれば幸いです。

参考:「外資系企業とは?特徴や日系との違いや向いてる人・合わない人を解説

外資系企業での退職のお知らせはどれくらい前にするのが一般的なのでしょうか?

はじめに外資系企業といっても様々な国の企業がありますので、ここでは私が働いていたアメリカ企業の例を挙げます。アメリカでは 、 2週間前の通知が一般的とされています。私も給料は2週間おきにもらっていました。この給与形態が2週間前の通知と関係があるように思います。突然やめる場合以外は、給与と退職通知の期間がマッチしてますので、管理は楽かと思いました。

逆に日本ではどれくらいの期間が一般的なのでしょうか。法律的には14日前とされているそうです。思ったより短い期間なようですが、感覚的には1ヶ月くらい前に伝えれば良いかとは思います。突然の退職でなければもう少し長いかもしれません。後任の選定、引き継ぎ、マニュアル作りなど、やる事は結構あるかと思います。2週間では足りないですね。

退職届はあるの?

私の勤めていたアメリカの企業で、私の場合は口頭での説明で終わりました。経験上なくても大丈夫なケースもありますが、日本と同じく、文書で伝えるケースもあります。キャリアクロスジャーナルでも退職届けの書き方のガイドがあります。書き方に関してはこちらの記事を参照ください。https://www.careercross.com/journal/how-to-write-letter-of-resignation/


私の聞いた話では、退職理由に関してもプライベートな事なので、説明する必要がないという意見もありました。

また、単純に人間関係で好き嫌いで退職の場合は、なかなか説明するのも難しく、退職届を出したとしても、ちゃんとしたものにはならない場合もあるかもしれません。個人的な意見としては、よほどの事がない限り、やめる理由と感謝の気持ちは伝えたいと思います。
辞めた会社に戻る可能性もありますし、転職先と取引がある事もあります。元同僚の転職先に呼ばれる事もあります。色々な可能性がありますので、ポジティブに退職届を提出した方が良いかと思います。

退職する日はどんな感じ?

日本では、退職日の仕事終わりにみんなで飲みに行くケースが多いかと思います。私がアメリカの企業を退職した際には、飲み会はありませんでした。その日の夜は、友達とホームステイさせてもらっていた家族と一緒のご飯を食べに行きました。退職日は、仕事の仲間と過ごすというよりは、家族と過ごす人の方が多いように感じました。日本よりも、アメリカでは一つの職場への出入りが多く、転職での流動性は高いかと思います。仕事終わりに飲み会ですと少しプランが必要になり、頻繁に開催するのは大変かもしれません。私がアメリカで働いていた時は、退職する人のためにみんなでランチにいくという事をしていました。それくらいがちょうどいい送別会なのかもしれません。

これは日本での話ですが、現在の職場では様々な国籍の人と一緒に仕事をしています。だいたい退職日には出席可能な人で飲みに行きます。また、退職される方にみんなでお金を出し合って、プレゼントしたり寄せ書きをしたりします。その点は他の日本企業と変わらないかもしれません。

また、退職される方からプレゼントをもらう事もあります。あまり変わった事ではないかもしれませんが、私が良かったと思った退職者からもらったプレゼントをいくつか紹介しようと思います。


1つ目は歌のプレゼント。終業時間の前に、退職の挨拶があり、その時に歌をプレゼントしてもらいました。会社のドアが空いていたので、同じフロアーの方も見に来てくれました。歌が終わると拍手喝采で盛り上がりました。
2つ目は社員全員を動物についてたとえたメッセージでした。自分達がどのような印象を持たれているか知れて、こちらも盛り上がりました。強そうなトラ、癒し系の犬など色々ありました。私はコアラでした。いつも眠そうに見えたのでしょうか。
3つめは、お礼と書かれた手ぬぐいでした。きっと色々日本の事を調べて選んだのだろうと感心しました。

以上、外資系・グローバル企業での退職の違いについて私なりにまとめました。参考になれば幸いです。

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