外資系企業に転職したければ英語がペラペラでなければいけないのか?

「外資系企業に転職したいけれど、英語力が不安。。。」

「外資系企業は英語がペラペラでなければいけないの?」

もしあなたがこれから外資系企業に初めて転職するのであれば、そんな風に不安な気持ちになるかもしれません。

僕はこれまで外資系企業(金融業界)の会社を3社経験してきました。

その経験から言えることは、

転職するポジションによって求められる英語力は違う

ということです。

例えばですが、僕のポジションは金融系の外資系企業のミドル・バックオフィスでしたが、そこでは日常的にアメリカ、イギリスのチームとやりとりをするため、比較的高い英語力が求められました。

一方、セールスチームの場合、国内のクライアントへの営業活動が主になります。

英語を使うシチュエーションは本店の上司へのメールを使ったレポーティングのみ、ということもあり、外資系企業にもかかわらず英語が苦手という人もいました。

このように、ポジションによって求められる英語力はマチマチ。

必ずしも外資系企業=英語がペラペラでなければいけない、ということではありませんので不安になり過ぎる必要はありません。

参考:「外資系企業とは?特徴や日系との違いや向いてる人・合わない人を解説

【体験談】外資系企業(金融業界)で英語を使うシチュエーション

これまでの体験をベースに、外資系企業(金融業界)で英語を使う具体的なシチュエーションについて解説をしたいと思います。

ざっくり言うと、

  • 社内向けの英語のコミュニケーション
  • 社外向けの英語のコミュニケーション

この2種類があります。

それぞれ詳しく解説していきます。

社内で求められる英語力

外資系企業の社内では、メールもしくはチャットを使ったコミュニケーションが主になります。

日本人の同僚とは日本語を使ってやりとりをしますが、外国人の上司や同僚とのやり取りは基本的に英語です。

業界の専門用語や社内独特の表現(システムの名称やプロセスの俗称など)が登場することもあるので、ある程度の英語レベルが求められます。

ここで大切なことは、

日本語のやりとりを英語にして正しく伝える、英語のやりとりを日本語にして正しく伝える

ということ。

翻訳の際、できる限り本来の言葉が持つニュアンスを崩さず、意訳しすぎて個人の主観や不必要なノイズを入れないように社内に情報を伝達する。

このスキルが外資系企業においては非常に大切なものになります。

単純な「英語の知識」というわけではなく、「正しく伝える力」が求められ、ここが外資系企業のコミュニケーションの難しさでもあり、あなたの腕の見せ所でもあります。

社外で求められる英語力

海外のクライアント、取引先、提携先など、社外の人たちとのやり取りが発生することもあります。そこでも英語を使う必要があります。

打ち合わせなどのミーティング(オンライン&オフライン)に出席することもありますが、その際は英語を話す必要が出てくるので、スピーキング力も求められます。

なお、打ち合わせの相手が日本人のみの日系企業で、かつ、こちらは外国人上司や外国人の同僚が出席するミーティングの場合、やりとりを通訳するように求められることもあります。専門用語がバンバン飛び交い、複雑なニュアンスをリアルタイムで通訳する必要があるので相当難易度が高いタスクになります。

もし社外の会社とミーティングをすることがあるのであれば、事前に相手と自社の出席者、ミーティングのアジェンダ、通訳の必要性を確認して準備しておくといいでしょう。

TOEICの点数で言えばどれくらいの英語力が必要なのか?

外資系企業への転職活動を始める際、気になるのは基準となるTOEICのスコアではないでしょうか。

インターネットで色々検索していると、

「900点くらいほしいです!」
「750点以上あれば大丈夫!!」
「いやいや、TOEICのスコアなんて関係ない!」

など、様々な情報があふれているので、

「結局何が正解なんだよ!?」

と言いたくなることもあるでしょう。

結論から言うと、外資系企業で働く際に求められるTOEICのスコアに基準はありませんが「800点以上」あると選考の際に英語力を証明する材料になると思います。

ですが、明確に「何点以上あればOK、何点以下であればダメ」という基準を設けている外資系企業は稀だと思います。

これはおそらく外資系企業のキャリアが長い人のほとんどが理解していることだと思いますが、

「TOEICのスコアが高い=英語のコミュニケーション能力が高い」

というわけでもありませんので、単純にTOEICのスコアだけで英語力を測ることは不可能だからです。

実際、TOEICのスコアは満点近くでも、実際に英語を使って仕事をしてみると海外とのコミュニケーションが全然できていない、という人もいますから。

とはいえ、英語の知識の客観的証明になることを考えれば、TOEICのスコアが高くて損することはありません。これから外資系企業でのキャリアを考えるのであれば、ハイスコアを目指すことは手段の一つとして有効です。

それに加えて、

  • 外国人と英語を使ってコミュニケーションした経験
  • 実際のビジネスの場で英語を使って仕事をした経験

これらを証明できるといいでしょう。

日本ではTOEICのスコア信仰が強すぎる傾向がありますが、とはいえスコアを持っておくとは大切です。(あくまでも高いスコアでなければいけませんが。)

本記事のまとめ

外資系企業=英語がペラペラでなければいけない、というイメージがあるかもしれませんが、転職するポジションによって求められる英語力は違います。なので、不安になりすぎる必要はありません。

ただ、これからあなたが金融業界のミドル・バックオフィスへの転職を考えているのであれば、ある程度の高い英語力が求められます。

また、単純な英語力だけではなく、

日本語のやりとりを英語にして正しく伝える、英語のやりとりを日本語にして正しく伝えるスキル

も求められます。

英語力をアップさせるために今の段階からコツコツ勉強を始めておくといいでしょう。

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外資系企業に強い人材紹介会社も多数利用しているので、これから外資系企業への転職を考えている人はぜひチェックしてみてください。

英語・外国語のスキルを使って仕事をしたい方も是非!



この記事の執筆者

MASA

関西のとある田舎出身。新卒で入社した証券会社を半年で辞めてカナダ留学へ。帰国後は都内の外資系金融会社のミドル・バックオフィス担当。ハードに働く日々を過ごす。その後、憧れだった外資系銀行に転職。海外勤務を経験。退職後は地元で起業。途中、英系の外資系金融会社のプロジェクトに参画し、完全アウェーの職場で日々奮闘。帰国後、田舎の可能性を探求しながら日々泥臭く生きています。

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