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1991年、「F1™用のマグネシウム鍛造ホイールを開発してほしい」というフェラーリ社からの打診をきっかけに、BBSは本格的にF1™の世界へ進出。当時はマグネシウムホイールといえば鋳造しかなく、また、マグネシウムはアルミと比べ、軽くて強いものの化学反応により腐食しやすいなどの性質を持つため、鍛造化が不可能とされていました。その中でBBSは独自の技術を駆使し、F1™用のマグネシウム鍛造ホイールを世界で初めて実現。抜きん出た軽さと強靭さを兼ね備えたBBSを手に入れたフェラーリ社は、1992年から2011年までの間でコンストラクターズタイトル8回、ドライバーズタイトル6回という快挙を成し遂げました。そしてF1™の世界で鍛えた鍛造技術を活かし、今ではニュルブルクリンク24時間耐久レース、ル・マン24時間耐久レース、SUPER GT、SUPER FORMULAなど、国内外のメジャーレースに鍛造レーシングホイールを供給。頂点に挑む数々のチームがBBSを採用しています。
1970年、Mr. Baumgartner(バウムガルトナー)とMr. Brant(ブラント)─二人のドイツ人技師が、シュバルツバルト地方の小さな町Schiltach(シルタッハ)で自動車部品の製造販売会社を設立しました。
“BBS”の社名はその二人の名前と町の名前の頭文字から命名されています。
BBS社が最初に開発した商品は、強化プラスチック製エアロパーツでした。
当時ヨーロッパで盛んになりつつあったツーリングカーチャンピオンシップ(ETC)のレーシングカーに採用されるようになりました。以来BBSは、モータースポーツと深く関わりながらレーシングカー用ホイールの開発・製造にも力を入れ、1972年『スリーピースレーシングホイール』の製造を開始しました。
自動車メーカーが重要保安部品であるホイールに求める品質基準は極めて厳格で、さらにメーカーごとにその基準も異なっています。BBSは世界の名立たる自動車メーカーに対し、標準装着品として鍛造ホイールを供給。長年にわたり選ばれ続けているのは、機能性、信頼性、デザイン性といった、ひとつひとつの性能を高い次元で叶える独自の鍛造技術があるからこそ。また、標準装着ホイールの供給で得たノウハウは市販ホイールやレーシングホイール開発でも活かすとともに、さらに総合的に技術力と品質を高めるべく、日々改善を重ねています。