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地球でのより豊かで持続的な生活は、人工衛星を中心とした宇宙インフラストラクチャー無しでは成り立たなくなってきています。通信、農業、交通、金融、環境維持など様々な産業が宇宙インフラに依存しています。今後、IoTや自動運転などが発展するとともに、さらに宇宙インフラの重要性が高まります。
では、宇宙インフラを、持続的かつ効率的に構築していくにはどうしたらよいのでしょうか?
キーとなるのが、宇宙資源の活用です。
私たちispaceは、月に着目しています。月に眠る貴重な水資源を活用して宇宙インフラを構築し、人類の生活圏を宇宙に広げていく。そして、地球も月もひとつのシステムとなり、宇宙インフラを軸とした経済が地球で住む人々の生活を支え、持続性ある世界を実現する。これが私たちの究極の目標です。ispaceが最初に取り組む月での水資源の探査は、その目標への出発点です。
もちろんこの目標の実現には、多くの課題を解決する必要があります。技術はもちろん重要ですが、それだけでは解決できません。
金融、法律、政策、科学、教育、環境保全など、社会システムからデザインしていく必要があります。そのためには、様々なステークホルダーが関心を持ち、参加していただき、地球レベルの協働が不可欠です。
また宇宙開発のあり方そのものも変えていかなければいけません。
今まで宇宙開発は国家事業でした。失敗が許容されにくく、それゆえ開発スピードが大きく減速する要因になっていると強く感じています。一方、私たちのようなスタートアップ企業は、より大胆にリスクを取り、よりスピード感を持って果敢なチャレンジを遂行できます。
いまや宇宙産業でも、スタートアップによるブレークスルーがいくつも生まれ、宇宙以外の多分野との融合によるイノベーションが加速しています。ispaceも積極的に様々な分野と融合し、その全体像を捉えて最適化するシステム的思考を重視して活動しています。
ispaceは、日本が誇る高品質のモノづくり、また協調的なリーダーシップで世界をリードし、人類の生活を支えていく宇宙規模の生活圏の構築に貢献していきます。地球と月がひとつのエコシステムとなり、地球での生活がより豊かで持続的に発展していく世界を、ともに創りましょう。
ispaceは民間企業に月での新規ビジネスチャンスを提供し、月を地球の経済・生活圏に取り込むことを目指しています。
Google Lunar XPRIZEのファイナリスト5チームに入ったHAKUTOを運営したispace は、日本発の民間企業による月面探査プログラム「HAKUTO-R」に取り組んでいます。
【HAKUTO】
ispaceは、日本で唯一Google Lunar XPRIZEに参加したチームHAKUTOを運営していました。
ベンチャー、大学、そしてプロボノと、様々なバックグラウンドをもった人材が集まり、それぞれの特技を生かし合って
月面探査ロボット(ローバー)を開発し、Google Lunar XPRIZEに挑戦し、世界初の民間月面探査を目指しました。
Mission1は、日本発、民間主導のランダーでの月面着陸を目指します。
Mission1に続くMission2では、月面着陸と搭載したローバーでの月面探査を目指します。
目的は、Mission1同様に、月の情報と地球-月輸送サービス構築に向けた技術検証です。
Mission3以降の目的は、水資源探査を中心とした、月の情報と地球-月輸送サービスプラットフォームの構築です。
高頻度でランダーの月面着陸とローバーでの月面探査を実現し、お客様の荷物を月へ輸送、そして要望に応じて月面のデータを取得する等のミッションを行います。
(*1) 2021年3月現在の予定