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ステラファーマは設立当初からホウ素薬剤の研究開発に取り組んでいる製薬会社です
BNCTとは中性子照射装置とホウ素薬剤を組み合わせたがん治療法の一つで、1回・1日で治療できることが特長です。世界各国で研究される中でも、特に日本の研究者によりリードされてきた、新しいコンセプトのがん治療法です。
特に関西は、世界有数の臨床研究実績を有する京都大学複合原子力研究所を中心に、医学、薬学、物理学等の各分野でのBNCTの研究機関が集積していた稀有な地域でした。BNCTに必須のボロン10を製造する関連会社(当時親会社)のステラケミファは、大阪に本拠を置いていることから、BNCTと出会い、その開発に携わるのは必然の流れとして、私たちステラファーマが誕生しました。
がん治療に関する研究は、日々、世界中で行われていますが、いまだに単一の方法で確実に完治を目指せる治療法は存在せず、様々な治療法を組み合わせた集学的治療が行われているのが現状です。
ステラファーマは、新たな放射線治療であるBNCTを集学的治療の一翼を担うものとするため、2007年に大阪で事業を開始してから一貫してその実用化に携わり、そして2020年5月には、世界初となるBNCT用ホウ素医薬品を上市するに至りました。製薬会社として踏み出した新たな一歩は、BNCTの次のステージの幕開けとも考えています。
「がんと闘う人々にとって新たな光となるツール」を世界中に広めるため、私たちはチャレンジし続けるとともに、医療現場から必要とされ、安心して使っていただける医薬品を安定供給することで、信頼していただける企業となることを目指していきます。
BNCT用ホウ素医薬品の開発において、先駆者としての役割を担うこととなった当社には、相応の社会的責任が課せられていると認識しています。
当社は2021年4月に東京株式市場に上場しました。これからも継続的に事業を営み、健全な経営体制の下で、BNCT及び当社の知名度と社会的な信用度の向上に努めたいと考えています。