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医療 × 日進
新たな可能性を世界へ
自動車業界の技術をベースに医療機器開発がスタート
戦後、ミシン部品の製造で創業し、自動車のエンジン部品の製造へ。ものづくりにひたすら真面目に、堅実に向き合ってきた日進製作所が今、医療機器開発に真剣に取り組んでいます。
医療機器事業が立ち上がったのは2015年。日進製作所の強みである精密部品加工の技術を医療機器に展開し、人々の健康的な生活に貢献したいという若手社員の想いが発端でした。2017年末には、島根大学医学部整形外科学教室が研究する「骨折治療支援システム」の構築に参画。これは、骨折治療で用いる接合素材「骨ネジ」を患者本人の骨から形成するという試みです。
日進製作所で、工作機械の開発で培った3次元ブロック形状加工の技術をベースに、骨ネジを加工する「骨用複合加工機」の開発が始動しました。
2022年10月1日より株式会社日進FULFILとして医療機器事業とバイオマスプラスチック事業の会社としてスタートしました。
新しい未来を拓く医療を、ここから
医療業界への参入には、想像以上に高いハードルがありました。医療機器に定められた規格の遵守や、医療と工業を隔てる「清潔」「不清潔」の概念の違い、加えて開発しているのが新しい分野の医療機器であること。
それらの困難を一つひとつ乗り越える中で、わたしたちが帰着したのは「人」の力でした。患者の命にも関わる医療機器を作ることへの覚悟や、先の見通しがない中で仮説を立てて前進する気概、難問への挑戦をモチベーションに変えられるタフさ。こうした人の根本にこそ、世の中にないものを生み出す力があると実感しています。
人々が健康に過ごす時間を支え、豊かな人生に貢献することが、この機械の存在価値。わたしたちは今その原点に立ち返り、新たな未来を拓く医療の実現に向けて一心に走り続けています。